
雲が白く見えるのは、水蒸気が凝縮して、小さな水滴や氷晶となっているためです。
しかし、雲は水滴や氷晶でできていても、不思議なことに空に浮かんでいます。
上昇気流と空気の抵抗があるため、水滴が重力に引かれて落ちようとする力とバランスしているためです。
ちょうど、トンビが羽を広げているだけなのに、上空を優雅にまるで浮いているように舞っているのと同じです。
雲の中で水滴や氷晶が浮いているのは、粒が小さいためです。
雲の中の水滴や氷晶のサイズは、だいたい半径0.1ミリ以下です。
つまり、0.1ミリ以上になると、雨になって地上に落ちてくるということになります。
かつて、「酸性雨」ということばがよく聞かれましたが、現在観測される雨は、ほとんどが酸性の値を示します。
これは、雨が純粋な水ではなく、酸性になる物質を含んでいるためです。
窒素酸化物が含まれていれば、硝酸や亜硝酸、硫黄酸化物であれば、硫酸や亜硫酸、その他、いろいろなものが雨に溶け込んでいます。その結果、雨粒の粘性が変わって、分裂しにくい雨になっているのも、大粒の雨が降る理由の一つではないかと思われます。