
核爆発雷:
変わった発生原因による雷の極めつけは核爆発による雷である。広島の原爆では、多くの死傷者が出たが、あの原爆によって、「黒い雨」が降ったことはよく知られている。井伏鱒二が小説に残しているので、読まれたかたもいるだろう。原爆による黒い雨を浴びたために人生を狂わせられてしまった女性と、それを暖かく見守る叔父夫婦とのふれあいを描いている。映画化もされた。(写真は広島の原爆)
黒い雨:
黒い雨は、広島の北西に広がり、南北35km、東西25kmの広さに及び、1時間以上の降雨が観測された。
原爆投下の状況:
広島の原爆は1945年8月6日に爆投下機B-29 エノラ・ゲイから投下された。その原爆は「リトルボーイ」と呼ばれていた。投下後、約1分でリトルボーイは爆発地点に到達した。リトルボーイは午前8時15分、今日「原爆ドーム」と呼ばれている建物の上空580メートルに達した時爆発した。凄まじい爆風と熱を発生した。
人々は「空にもう一つの太陽が現れたようだった。」と言った。人間を含め全てのものが焼かれた。原爆による爆風は半径2km以内の家と建築物のほとんどを破壊した。山によって反射された爆風が再び市の中心部にいた人たちを襲った。おそらく、人類史上もっとも悲惨な経験であろう。
きのこ雲と雨と雷:
この原爆によってできたあの「きのこ雲」は、黒い雨を降らしただけでなく、雷を伴った雷雲であったことも記録に残っている。10時から11時に及ぶ降雨期間中、そして、その後まで、雷鳴が聞かれ、爆心から20km以上はなれた地点でも聞こえたという。
すさまじい熱とそれにともなう上昇気流と乱気流:
上空で冷やされ原爆の塵を巻き込んだ水滴がぶつかり、雲のないところに雲を生じ、降るはずもない晴天の日に黒い雨をもたらした。雷も同様である。この核爆発雷については、単なる説明では言い尽くせないさまざまな思いがある。















