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秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる

日本人は昔から微妙な季節の変化をほんのちょっとした風の変化の中に感じ取ってきました。風の温度の変化、湿度の変化に。風と共に聞こえる虫の音の変化、花や季節の植物の変化の香り、そして風の音の変化にも。この歌が感じ取っているのは「秋」ではなく、「秋が近付いてきた気配」です。古今集、巻第四(秋歌上)所蔵の三十六歌仙の一人藤原敏行の作としてよく知られています。

風には身近なところを吹く海風、山風から、地球全体を取り巻く大規模な大気の流れとしての風もあります。「昔から風をよむ」ことは天気を予測することでしたが、実際に風を知ることは天気・気象を理解することにつながります。風が雲を作ります。雨も雪も雲の中から降ってきます。雷も雲の中から雷鳴、稲光を発します。風に目を向けると、いままで見えなかった天気のいろいろな仕組みが見えてきます。

熱帯の海陸風

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海陸風も日本のような温帯と熱帯ではまったく違う風です。
日本のような温帯では、夏、陸上が暖められても、それによって生じる風は穏やかな涼風です。
しかし、熱帯では、陸上が激しく熱せられるため、激しい上昇気流を生じ、海風が吹きこむと涼しさを運んで来ますが、激しい夕立ちを伴います。
東南アジアで毎日夕方にスコールがやってくるのは、海風がもたらす湿った暖かい風です。

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大地が熱せられ、激しい上昇気流を生じ、陸上の気圧がさがると、海からの風が吹いてきます。海風は湿気を持っていますので、上昇して雲を生じ、激しい雷雨となります。
海風は一日の昼夜の温度差によって生まれる風ですから、熱帯では、ほぼ毎日スコールをもたらします。