
究極の雷表現:トタン板
雷を音楽の中で表現した数ある作品のなかで、究極は、リヒャルト・シュトラウス(左の写真) のアルプス交響曲である。 この中で彼は、通常の楽器では、雷の凄みを出し切れず、満足できず、トタン板をぶら下げて、それをゆすり、「どどどど....」という雷鳴を表している。さすがに迫力はすごい。
演奏を映像で見て
さて、ある日曜日の午後、某交響楽団の打楽器奏者である友人のFさんからアルプス交響曲の雷の話を聞いて、自宅に帰り、夕方、4時過ぎに、テレビをつけて、なんとなく、教育テレビにチャンネルを合わせると、クラシックの番組でした。
なんか、どこかで聞いた曲だなぁと思って聞いていると、画面に、「雷鳴と嵐」の楽章と表示されました。もしや、と思っていると、出てきました。
大太鼓のようなものにハンドルをつけて車輪のように回転させると、あの、「ごろごろ、ごろごろ」というすごい音が。
(後で、Fさんに確認すると、これはもともと効果音のために開発されたものだそうです。)
続いて、上からつるした、トタン板をゆすぶり始めまたではありませんか。「どどどどどど」。太鼓が「バン!」
まさに、アルプス交響曲を演奏していたのです。
あまりにタイムリーなので圧倒されてしまいました。
5月12日の演奏と出ましたので、再放送かも知れません。(たぶん2007年)
京都市交響楽団で指揮は大友直人さんでした。
あまりのタイミングのよさもあって、たいへん感動的でした。
雷表現はCDなどではわからない
この雷鳴と稲妻は、実際に、演奏会に出かけるか、テレビなどで見るのでなければ、
どのように音を作っているのか、とても理解できない演奏です。
さて、アルプス交響曲は、アルプスの日の出から日没までの一日を、11の楽章で描写的に表現した曲です。
1.夜・日の出 2.登り道 3.森への入り口 4.小川に沿って散策・滝で・幻影 5.花の咲き乱れた牧草地で・山の牧場・氷河で 6.危険な瞬間・頂上にて・幻 7.霧が立ち込めて・日が翳って・哀歌 8.嵐の前の静けさ 9.雷と嵐 10.日没 11.フィナーレ・夜
アルプスの山での稲光、雷鳴の楽章は、4分ほどの短い楽章だが、激しい雷・稲光と雷鳴にふさわしい激しく、劇的な楽章です。
リヒヤルト・シュトラウスは歌劇「サロメ」・「エレクトラ」など思想的にも、難しい(哲学的?)作品が多い中で、アルプス交響曲は描写的で例外的な作品です。
Fさんがトタン板をたたいて演奏する機会があったら、写真をもらおうかと考えています。















